アダストリア 第69期経営報告会
更新日:2018.11.17
作成日:2018.11.17
2018/11/17(土) ADASTRIAの株主総会のメモ
Summary
- 20年ぶりの大きな減収減益の原因は、消費者のニーズを捉えきれず、魅力的な商品を開発できなかったこと
- 在庫処分に対して値引きを実施したため、利益を圧迫
- 商品開発にテコ入れを行い、今秋は回復の見込み
減収減益はもの作りの問題
- 消費者のニーズを捉えることができず、魅力的な商品が作れなかった
- 8割のブランド => 8掛けという (20年ぶり)
- 在庫を抱えてしまったため、仕方がなく値引き販売を実施
- 値引き販売を通常よりも早い段階で実施せざるとえなかったため、減収減益に繋がった
なぜ商品開発に失敗したのか?
自らの反省点として、「商品企画や価格設定が、議論機会の喪失により失敗した」とした。同社は17年7月に本部オフィスを渋谷ヒカリエに移転したが「プレスルームがオフィスの外になったことで、サンプル商品を並べて商品の善し悪しを検討したり、社員が集まって価格を議論したりする場がなくなった」と分析。今年8月にはプレスルームをヒカリエ内に戻した。
赤字転落のアダストリア福田社長、「20年ぶりの異常事態」│WWD JAPAN
今日の報告会でも、上記記事とほぼ同様の内容が報告された。
アダストリアでは「商品プレスルーム」で、商品を囲みながらあーでもないこーでもないと、社員が意見交換を行なっていたようです。
しかしながら、本部オフィス移転に伴い、商品プレスルームを別の拠点(歩いて15程度の場所)に移したことで、自然と足が遠くなってしまい、コミュニケーション不足に陥ってしまったと分析されていた。
対策は?
- 商品プレスルームを本部オフィスであるヒカリエに移動
- 商品開発に人員を投入
継続課題
- セールに依存しない売上作り
- あまりにも周りがセール、セールを行なっている
- 納得できる価格
- 投入時期のタイミングと、業務の適正化
- 予算、商品を作る仕組み
- 2010年〜、調達、発注、物流まで一貫したバリューチェーン。自社生産
- ユニクロとアダストリアだけ
- 差別化のポイント
- 他の商社との取引
- 工場の選定
- 生産のR&D
- 素材、柄、色の立案
- システムのインフラ整備
- データ連携
- オムニチャネル、新規事業のためシステムを刷新(5年越し)
- Web会員サイト
[.st](ドットエスティ)| 25ブランドの公式WEBストア
の拡充
- 最大手はZOZOタウン
- 会員数:800万人(アクティブユーザ 400万人)
- リアル店舗よりも、ECサイトの方が客単価が高い
国内ブランド事業の販売苦戦
-
4・5月夏物商品のプロパー販売苦戦
-
足元業績対策を迅速に実行
- 商品軸のコミュニケーション不足
- 意思決定・情報共有の
- プレスルームの移転 => 商品を囲んでのコミュニケーション不足
-
顧客の生活行動の変化
-
ネットの新党による新しい価値の登場
-
事業環境の変化
- C to C による中古取引 メルカリかな?
- 海外市場の急速な変化
所感
異なる業界の話を聞くのは面白い。使われる言葉が違ったり、同じ言葉でも全然違う意味だったりするからだ。また、自分自身がシステム関連の仕事をしていることもあり、どのようなシステムを利用しているのか?どのような情報共有ツールを利用しているのかに興味が集中する。
なかなか他社事例を聞けることはないので、会社説明会には時間を作って参加するようにしたい。
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